2007年5月14日(月) : 自転車旅行 東京から沖縄へ
【 旅8日目 八幡宿から長久保宿へ 】

俺らが東京を出てからもう一週間が過ぎた。
景色は完全に山に囲まれ、都会的なものはなく旅らしくなってきた。
俺は家を出ると数分でホームシックになる体質だが、長野県に入ったあたりでようやくホームシック的なものがなくなった。
それまでは常に帰りたいと思っていた。
とみちゃんには言えないが、密かに自転車が壊れれば・・・。自転車が盗まれれば・・・。怪我しちゃえば・・・と考えていた。
しかしそれももう無くなった。今は旅を思う存分に楽しんでいる。
上の写真は笠取峠の松並木。
名前の通り、松の木が日陰を作り、帽子を脱いでも歩けるくらい涼しい。
2007年5月14日(月) : 出発から一週間が経った
朝、今日は天気が良かった。昨日とは違い風も無く、暑い。遠くに広がる浅間山がまだ美しい。
昨日の残りのパソコン作業を進め、洗い物をし、食事を摂った。昨日道の駅で買っておいた生ソバだ。
ゆでて付属のツユにつけて食べた。生ソバは食感がモチモチしていい。
浅間山を眺めながらソバを食う。信州をしているじゃないか。
食べている最中、姉の「夕」からメールが来た。
「ホームページ更新されてないけど大丈夫?もう長野には入った?諏訪にはおいしい・・・」というような内容だった。
俺は軽井沢で日記をアップしているので、俺が長野にいるという事はホームページを見ればわかるはずだった。
まさかうまくアップ出来ていないのか!?と不安にさせられた。
食後、片付けをし、名残おしいが浅科を離れる事にした。
余裕があれば一週間くらい滞在しても良かった、と俺は思っている。
国道142号をずーっと西へ。今日の目的地である道の駅「マルメロの駅ながと」へ向けて。
道はアップダウンを繰り返す。小さな山を上ってはおり、上ってはおりる。
上りはつらい、下りは気持ち良い。気持ちよさを得るためには、代償が不可欠だ。
しかし、つらい上りでも見上げれば山々が見える。山はいい。元気になる。
そんなアップダウンを繰り返しながら、この旅2回目の峠、笠取峠への入り口に着いた。

途中シマムラにてカエルの絵が書いたポジティブトレーナーを500円で購入。
長野の夜は予想外に寒いのである。
笠取峠をのぼる、そして…
「笠取峠は碓氷峠よりきつい、ホームページで見た」ととみちゃんは言っていた。
実際、確かにきつかった。碓氷峠のようにくねくね道がゆくのではなく、大きい国道が山を貫いているため、角度が急なのだ。
徐々に徐々に、という感じであがらず、きつい坂が延々と続いてゆく。早速得意の自転車を降りて押すを実行した。
途中「笠取峠松並木(天然記念物)」を通った。この並木道は国道の一本横にあり、車の進入は出来ないようになっている。
背の高い松ノ木がずーっと道に沿って並び、横には小さな水路があり、音が涼しい。
松の木の影が、深い影をつくり、名前の通り、笠を取って歩ける道である。
ゆっくりと、松並木を自転車を押して進んだ。
短い松並木を終えると、また長い直線の上り坂が始まった。ずーっとのぼっている。
押そうかと思ったが、松並木で歩いたので自転車に乗ることにした。
ギヤを一番下げ、フラフラとのぼっていく。今見えるてっぺんを越えればきっと峠は終わる。
俺はそう確信し一心不乱にペダルを踏んだ。
すると、
「ププ、プププ~」と後ろからクラクションを連打される。
後ろを見ると白いワンボックス。とうとう来たか、こういうやからが・・・。
どう対処するか。と考えていると声をかけられた。
よく見ると、
シンヤさんだ(姉のだんな)!隣に夕ちゃんも!(姉)
何と二人は東京から来てくれたのである!
降りてきたシンヤさんに思わず俺は
「仕事休みだったんすか?」と聞いてしまった。
「あたりめーじゃん!」と言われた。確かに当たり前である。夕ちゃんも降りてきた。
自然に満面の笑みがこぼれてしまう。動転しすぎて何をしゃべったのかも覚えていない。
追いついてきたとみちゃんも驚きを隠せないようだった。
「そのヘルメットで一発でわかった!」とシンヤさんはとみちゃんに言っていた。なるほど。
「ちょい先に峠の茶屋があるから」という事で俺らは峠の茶屋に向かう事になった。
あーなるほど、朝の姉からのメールはさぐりを入れるためだったのか。
俺らがどの道を進んでるかって事だったんだね。いやあ全然気づかなかった。

姉夫婦との笠取峠の峠茶屋
笠取峠の峠の茶屋は、かなりしぶい。おばあちゃんの家のような店だ。
俺達が入ると、女主人の知り合いの様な男が時間を潰しているようで、客が来たとみるや去っていった。
女主人はきさくな人だった。きさくで色々としゃべりすぎて注文をするタイミングがとれないほどだった。
ようやく注文を聞くと、「コーヒーと、コーラと、ポカリスエットとトマトジュースとコーラと・・・」
コーラ二回目だし、と思った。
そしてみんなでコーヒーを注文した。出てきたのは缶コーヒーとグラスだった。
かなり笑えたが、「コップで飲むとうまい」とみんな言った。
またそのグラスは丁度缶コーヒー一杯分のサイズだと言う事もわかった。
店の中では旅の話などをした。また家の事を聞くと、お母さんが具合が悪いと聞き、かなり心配になった。
「ここ一週間で日本で事件とかあった?」とシンヤさんに聞くと、シンヤさんは新聞を見渡し、
「なし!」と言っていた。
一週間日本は平和だったのだ。
二十分くらい話をし、餞別にチョココをもらい、俺らは店を出た。
女主人も応援をしてくれた。
店を出て記念撮影をし、二人と別れた。
二人は松本に行くような話しをしていた。
シンヤさん、夕ちゃん、本当にありがとう。
応援してもらえると、本当に嬉しい。
力も出る。もっとがんばろうと思ったよ。次は色々と持って来てください。

自転車に乗り、ここはもう峠のてっぺんだったのであとは下り続けるだけだった。
しばらくコーナーを攻め、下り続け、今日の目的地である、「マルメロの駅ながと」についた。
二人と別れて10分後のことだ。
今日はここのとなりの公園で泊まろうと思う。
| 出発地 | 現在地 | 天候 | 走行距離 | 走行時間 | 総走行距離 | 朝飯 | 昼飯 | 夜飯 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 八幡宿 | 長久保宿 | 晴 | 22k | 3時間 | 236.5k | 生ソバ | かしパン | 虹鱒の甘露煮、炒め物 |
初心者のためのテントキャンプ入門
