2007年6月4日(月) : 自転車旅行 東京から沖縄へ

【 旅29日目 一宮へ 】

自転車に乗るしんぞうさん

標高1,000メートルから50メートル以下へ。毎日海に向けて下り続ける。空気が変わる。
都心に向かうにつれ車が増えて行くせいもあるが、目が痛くなる。喉が痛くなる。暑い。遠くがかすむ。鼻水が出る。くしゃみが出る。
当たり前の事だが山の上と平地では明らかに空気が違う。それを実感している。
古い喫茶店などで出てくる軽くレモンの味のついた水のように、平地の空気はどこか違和感を感じる。何か余分なものを含んでいるような重さを感じるのだ。
その重さが体中にへばりつき、道を下り続けていても、上っている時より疲れていると思う事もある。

一日早いが一宮へ向かう事に

夜中母親から電話があった。
夜中と言っても9時過ぎだが、5日に到着する予定の一宮の親戚に用事があり、都合が悪いという。
とみちゃんも寝ていたので適当に電話を切ったが、しばらく考え込んでしまいなかなか眠る事が出来なかった。
「一日ゆっくりして6日に行きなさい」という母親の意見であったが、今の俺らにはゆっくりする場所などないのだ。
ほんの10メートル向こうには電車と車が轟音を響かせており、また運が悪ければ投石などの被害を受けるやも知れない。
人が多いと安心感も増えるが不安も増える。俺は起きたら一宮に向かう事を決め、寝た。

朝七時前、太陽光線により否応無く起こされる。朝もそうだが、下界に下りてきたせいか、季節のせいか、最近夜も暑いのだ。
少し前までは4、3、2のシステム、つまり上4枚、ズボン3枚、靴下2枚で寝ていたが、昨夜はスウェット上下のくつ下無しで眠る事が出来た。
これから寒くて眠れない日々から、暑くて眠れない日々に変わって行くのだろう。
荷は減るが、旅はきつくなるばかりであろう。

飛騨川の流れを聴きながら朝飯にホットケーキを食べ、隣のドライブインでお土産を買い出発した。
昨日と変わらず国道41号を、大型トラックがゴウゴウと走る横をもりもりと進んでいった。
次第に山はどんどんと減り、緑も減り、空の色は薄くなり、自分との距離が遠くなる。
そんな事を思いながら、沖縄の歌を歌いながら走り、昼飯はマックに入った。

マックでは単品ハンバーガーを三つ、マックチキンとポテトのMのコンビを一つ、百円シェイクを一つ頼み、合計六百円ちょいだった。二人でそれを食べた。
久しぶりのマックは何か物足りなかった。はじめはうまいように感じたものの、食べ終わった時の満足感が足りないのだ。
とうとう俺らの体はマックを喜ばなくなった、と話しながら、その空腹を埋めるようにおやつのドライフルーツを食べた。

昼飯を食べた俺らはまたもくもくと走り出し、ちょいちょい迷いはしたものの、やっと愛知県一宮の親戚のおうちへとたどり着いたのである。

一宮

一宮のおうちでは、西日を浴びながらおばさんが洗濯物を干していた。とてもほほえましい光景だった。
おじさんもいて、たまたまいとこの純ちゃんがいて、その旦那のハロくんも純ちゃんを迎えに丁度来た。
応接間でコーヒーとお菓子を頂き、とみちゃんの紹介や旅の話などをした。
「とみちゃん」というのが苗字だと知りみんな驚いていた。そして俺も、みんなが俺の日記をちゃんと読んでいる事に驚いた。

辻家のみんなには悪いが、俺は一足先に素のハロくんと接した。
かなり面白い人とみた。まり子さんはきっと気に入るだろう。今後ツアーで来るべきだと思う。

帰り際いとこのひろこちゃんと電話で話をした。会えないのが残念だったが、電話の声は元気そうで良かった。
俺の日記をちゃんと見てくれていると言っていた。ほめてもくれた。とても嬉しかった。
もっともっとがんばって楽しんでくれるような冒険をし、日記を書きたいと心から思った。

おじさんに自転車で一宮の駅の東横インまで案内してもらった。
この後食事にも連れて行ってくれるという。本当にお世話になります。

集合写真

スタミナ大将 90分一本勝負!!

食べ放題なんて、となめていたが、連れてきてもらった「スタミナ大将」はかなり良かった。
肉、ポテト、から揚げ、たこ焼き、カレー、スパゲティ、寿司、ご飯、味噌汁、コーンスープ、アイスクリーム、ソフトクリーム、チャーハン、お茶漬け、ケーキ、シュークリーム、ナタデココ、チーズケーキ、ラーメン。と全部食べ放題なのだ。
一時期の食べ放題ブームの時はそりゃあもうひどかった。
肉なんてわけがわからないくらい変形していたし、寿司もケーキもかぴかぴだった。
その経験もあり食べ放題をなめていたがここは違った。
全て輝いていた、いや輝いて見えたのかも知れないが、どれもこれもうまそうなのである。
そして実際おいしかった。
肉がうまくて、カルビとサイコロステーキばかりを食い続けてしまった。
しかしペース配分を間違い、これから色々なものを楽しもう、という時に時間が来てしまった。とても残念であった。
しかし、たけちゃんもかなりフットワークが軽く色々なものを食べていたし、とみちゃんもお腹一杯食べていた。
純ちゃんはマイペースで白米を食べていて、その隣ではハロ君が寡黙に肉を口に運んでいる。
そしておじさんのしめの食べ物がスイカとコーンスープだったのがかなりウケた。
そんな風景を見ながら肉をたらふく食べれて本当に嬉しかったし楽しかった。
本当にありがとうございました。

肉をとるたけちゃん

食後、たけちゃんに行きつけの温泉に連れて行ってもらった。
週に一度は通っていると言うほどの温泉で、温泉を語るたけちゃんはいつになく多弁だった。
一人用の釜風呂があり、それのツウの入り方を教わった。
まず釜に湯をいっぱい張ってから釜に飛び込むらしい。その時あふれ出るお湯のザブンという大きな音が最高に気持ちいいらしいのである。
ツウの入り方を教わり、それを実践しようという時に俺は刺青で追い出された。
俺のせいで、いつも軽く二時間は入るたけちゃんも早めに出ることになった。本当にごめん。

風呂を出ると弘子ちゃんの家によった。電話がありよってくれとの事だった。
家の下につくと旦那の福ちゃんが降りており、差し入れをくれた。
カロリーメイトとヴィダーインゼリーと冷えぴたシートのようなものをくれた。荷物の事を考えかさばらないのを選んでくれた。
本当にありがとうございます。
2Fのベランダにはひろこちゃんの顔だけ出ており、お互い手を振り合った。
それだけではすごい寂しい気がしたけど、それだけですごく暖かかった。
ありがとうございます。そのうちまた来ます。

最後になりましたが、一宮の皆様本当にお世話になりました。
久しぶりにたくさんの人と話をし、家にあがり、肉を一杯食べ、布団で眠る事が出来ました。
お腹もいっぱいになり、疲れも飛びました。
しゃちほこ軍団の一員で本当に良かったなと今心から思います。

これからも旅を続け、ちゃんとゴールをしたいと思いますので、今後とも応援をどうぞよろしくお願いいたします。

とみちゃんより

初めてお会いしたにもかかわらず、家族のように優しく接していただきありがとうございました!!!!皆様の笑顔は一生忘れません。今一番鮮明に覚えているのは自転車を運転しているしんぞうおじさんの後姿。わざわざ自転車でホテルまで送っていただきありがとうございました。一宮の方々を見ていると、兄弟や親戚・家族というのは素晴らしい絆があるんだなと感じました。また会える日を心から楽しみにしています。湯吉郎温泉も楽しかったです。たけしさん夜遅くまでありがとー。

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出発地 現在地 天候 走行距離 走行時間 総走行距離 朝飯 昼飯 夜飯
七宗 一宮 60k 4時間30分 773k ホットケーキ マック 食べ放題
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